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平成30年 年頭の辞

年 頭 の 辞

平成30年 1月 1日

公益社団法人日本バス協会会長 三 澤 憲 一

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 新年、明けましておめでとうございます。新しく迎えた年が皆様にとって明るく素晴らしい一年となることをお祈り申し上げます。また、常日頃より当協会の運営に格別のご理解とご支援を賜り心から御礼申し上げます。


 昨年を振り返りますと、全国各地で大きな自然災害が発生、そして、日本を代表する企業の不祥事等々の出来事もありましたが、概して将来に向けての明るい出来事も数多く見受けられました。
 簡単に列挙してみますと、年明け早々の「稀勢の里」の日本出身力士として19年振りの横綱昇進、藤井四段棋士の30年振り、29連勝の記録更新、皇室の眞子さまのご婚約、陸上男子100メートルで日本人初となる桐生選手の9秒台の新記録、そして、最後に未確定ながら、戦後57ヶ月続いた「いざなぎ景気」を超える戦後2番目の長さとなる現在の国内景気です。更なる記録更新を大いに期待したいものです。

 バス事業に関しては、軽井沢スキーバス事故を踏まえた再発防止策について、道路運送法の一部改正を受けて、貸切バス事業の許可の更新制の実施や貸切バス適正化センターの発足等々がありましたが、今後に向けての厳格な運用が大変重要であると考えます。
 今年の大きな目標は路線バスの維持の為の生産性向上です。特に、市町村をまたぐ地域間幹線系統については、地域の特性を充分に勘案した上での対策が不可欠と思われます。地方部では8割以上の事業者が赤字である現状を考えると、協会としても補助金の確保に全力を注ぎますが、関係の皆様には釈迦に説法ですが、種々の対策をお願いしたいと考えております。
  次にインバウンドを含めた2020年東京オリンピック・パラリンピック対策です。競技大会組織委員会は大会期間中、選手・マスコミ等の大会関係者輸送について2千両を越える貸切バスを確保したいとしております。2020年7月24日からスタートする東京オリンピック・パラリンピック期間中、学校関係では既に夏休みに入り林間学校や夏季合宿等々校外行事の需要期と重なる為、皆様のお力添えを得て国を挙げての準備を行ないたいと考えております。また、インバウンド対応についても人口減少に伴う国内総生産の減少を補うという意味からも重要な事項と考えます。当然経済効果を考えながらの対応ではありますが、首都圏での共通企画乗車券、高速バスフリーパス、路線バスの系統ナンバリング、多言語表示、Wi-Fiの設置等々、取組む必要があります。
 また、安倍政権の掲げる政策の一つである「働き方改革」についても対応が必要です。今年の通常国会に於いて労働基準法改正案の提出が見込まれる中で、労働集約型産業の代表とも言えるバス事業にとって、現状の大幅な運転者不足と相まって、その対策が求められます。働き易い職場、生産性の向上等バス事業の将来を考える時、避けては通る事ができないのが実状です。日本バス協会としても国に対して現状の厳しい状況をご理解頂き、英断をお願いする事は勿論ですが、皆様の一層のご尽力をお願いいたします。

 最後になりますが、我々バス事業者として最優先事項は、安全・安心の為の事故防止対策です。国土交通省は昨年、「事業用自動車総合安全プラン」を改訂しましたので、日本バス協会も新たに「バス事業における総合安全プラン2020」を策定いたしました。自転車の車道走行の増加、加速度的に進む高齢化社会の中で一部高齢ドライバーによる危険走行と歩行者等、日増しに交通環境は悪化していると考えます。「運輸安全マネジメント」にある経営トップから現場まで常にその先を考え一時も怠る事なく事故防止に注力する必要があります。協会員一同一致団結して事故防止に努め、死亡事故「ゼロ」を目指すことを改めてお願いいたしまして、年頭の挨拶とさせていただきます。